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● Wonderful Every Day --- 始業式(1) ●

今さっき、潮風荘のみんなに連れられてこの体育館に来たんだが…

『今日は入学式です!』

「ソ〜デスネッ!」

『でも、また明日からおやすみです!』

「ソ〜デスネッ!」

『んなこたぁ無い』

体育館中に笑い声が響く。
まぁとにかく、目の前に広がっている異様なものを脳細胞フル動員で整理しよう。

まず、大勢の生徒がとてつもなく大きな体育館に集まっている。
まぁ、それはこの学園が大きくて人気の高い学校で今日が始業式だからわかる。
問題なのは、壇上に立ってるやたらマイクパフォーマンスがウマイ、アロハシャツを着たグラサンの先生らしき人がまわりにいる人を巻き込んで、なぜかこの体育館全体が【笑っていい○も】みたいな連帯感をムンムンにかもしだしてることだ。

「ア〜、イッタイコレハ何ナノデショウカ?」

状況把握が無理だと悟ったので、隣にいた晄に声をかける。

「ソーデスネッ!」

うんうん、晄のやつ、顔も声もとっても楽しそうだな…じゃねぇよ!
ま、他に聞けば良いか。

「恵美にハルちゃん?」

『ッハイ!』


パッパッパン!パッパッパン!パッパッパンパン!!


おっ、二人ともなかなか手を叩くタイミング様になって…じゃない!
ったく、でも瀬里奈なら…

「あ、スゴ〜イ新しいポーズで決めたよっ!!」

「って、オイ!誰か俺の話を聞けぇ〜〜!!!」








シー―――ン







…なんでみんな静かになったんだ?

『き、キミィ〜!』

ん?なんだか壇上のグラサンハワイアン(勝手に命名)が言ってる?
やっぱり大声だしたのが悪かったのか!?

『ちょっとキミここまで来てくれるかぁい?』

うぅ、前に出て来いってことはみんなの目の前で叱られるのか!?
うわ〜、初日からキツイなぁ〜…。

どうやら、まわりにいた他のみんなも俺と同じことを思ったらしく、壇上までの道のりを知らない人までもが声をかけてくれた。

「頑張れ」

「きっと、大丈夫よ」

「気にするなよ」

「まぁ、10秒チャージでも飲んで落ち着けって」

「ありがとうみんな、体力不足に負けないでこれからの人生しっかり踏みしめて生きてくよ…っておかしいだろうがっ!」

壇上に上がると共に大声でツッコム。
っていうかマジでくれたよ。あの人。

『そのツッコミ…やっぱり、キミは尚史君だねっ!』

「はい、そうです…って、何で初対面のあなたが俺の名前知ってるんですかっ!!」

『フフフフフ、尚史君私を忘れたのか〜い?』

そう言って、サングラスをなんともカッコつけた手振りで外す。

「あ、あなたは!!――――――――――
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