●● Wonderful Every Day --- ジョニーが大変! ●●
「…ピー…ピー…こちらファルコン部隊のジョニー!大変です!至急おうえ…ぐあ〜〜!!」
「どうした!?応答せよ…応答せよ! ジョニ〜〜〜〜〜!!!」
そう叫ぶと同時に目覚ましを止める。
「今日は『ジョニーが大変モード』か」
初めて聞くモードだから早速命名。それにしてもやっぱり朝はこれが一番だよな!
トントン
「尚史〜、起きたてるか〜?」
すげえグッド・タイミングで晄の声がする。
でも、今起きたばっかだから適当に返事をする。
「ご飯出来てるから。降りて来いよ〜」
「はいよ〜」
時計をみる。
AM7:30
日曜なのに結構朝早いんだな。
まあ、早起きはいいことだ。
そう思いながら服を着替えてリビングに降りていく。
リビングではすでにみんなが椅子に座っていた。
どうやら俺を待っててくれてたらしい。
「あれ? 恵美は?」
全員いると思ったけど恵美がいないのに気が付く。
「恵美ちゃんは朝弱いからまだ寝てると思うよ」
瀬里奈がいうと他のふたりがうなずく。
「先輩起こそうとすると寝ぼけて噛み付いてくるから起こせないんです」
今度はハルちゃんが笑いながら言う。
冗談だよな?と晄をみると激しくうなずく…ってマジなのかよ!
「まあ、そういう事だから食べようぜ!」
そういうと晄が俺をみてくる。
何だ?
「尚先輩。昨日のやつ、やらないんですかぁ?」
「『いた〜だきます』ってやるのか?」
「ああ」「はい」「そうです」
おお!俺は今、猛烈に感動している!!
まさか、アンコールをうけるとは!
…いかんいかん。寝ぼけてるかしらんが考えることが妙に漢っぽくなってる。
「んじゃ、手を合わせてください!」
パチン
「いた〜だきます」
「「「いた〜だきます」」」
みんなで少し笑ったあと食べ始める。
そこに、
「おっはよ〜」
恵美登場。
「先輩今日は早いですね〜」
「いつもは夕食前にくるのにな」
「まあね〜」
マジか!?いくらなんでも寝すぎだろ!
そのあと、恵美を加えた朝食は8時すぎくらいに終わった。
「あ、そうそう。私おかずとかの材料ないから買いに良くけどみんなどうする?付いてきてくれると嬉しいんだけど」
みんながリビングでくつろいでいると瀬里奈がきりだした。
「わたし行く〜。暇だし〜」
「じゃあ、私も行きます」
「あ、俺無理。今日大きい情報が入ってくる予定になってるから」
どうやら恵美とハルちゃんは行くらしい。
ってか、情報が入ってくる予定とかどうやって決めてるんだ?晄よ。
…それより本当に情報屋だったんだな。
「尚先輩はどうしますか?」
「そうだな〜、別に用事ないし行くよ」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
トントン
朝と同じようにノックされるのを聞いて戸を開けると、
「尚史君、行こう?」
瀬里奈がエプロン姿に買い物かごを持って立っていた。
なんか専業主婦みたいだ。
いい感じに似合ってるので少し笑ってしまう。
「な、どうかしたの?」
「いや、瀬里奈はキレイだなぁと思って」
もちろんウケ狙い……って瀬里奈赤くなっちゃったじゃねぇか。
「と、とにかく行こうか」
「…はい」
ちょっとすまないと思いながら階段を降りると玄関で恵美たちが待っていた。
「あれ? 瀬里奈先輩、顔赤いですけどなんかあったんですか?」
「あ〜、尚ちゃん変なことしたでしょ!」
「してない、してない。なあ、瀬里奈」
俺がいうと瀬里奈はコクンとうなずく。
「怪し〜。ま、いっかそれより早く行こうよ〜」
なぜかソワソワしながら恵美が言う。
「なあ、恵美なんかあったのか?」
ハルちゃんに小声で聞いてみる。
「さっき広告みてましたから。きっと良いものでも見つけたんでしょうね」
「なるほど」
「お〜い、早く行こ〜よ〜」
恵美が叫ぶ。
いつの間にか瀬里奈と一緒に外に出ている。
ってか、近所迷惑だから叫ぶなよ。
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